グランドキャニオン国立公園  (アリゾナ州)

アメリカ国立公園を代表する場所で、今まで目にしたことがない広大な渓谷の光景に驚愕し、嘔吐感を覚える。

これほど有名な国立公園はないだろう。ここに行かないと国立公園巡りは始まらないと言っても過言ではない。それほど、世界中に名が知られ、多くの人が訪れる場所だ。

ここでは、サウスリム(South Rim)を指すが、展望場所からこの谷を見た時、私は、気分が悪くなった。このような光景を見たことがなかったため、現実のものとは思えなかったのだ。それぐらい、そのスケールの大きさには驚愕させられる。この場所で特筆するのは、この広大な渓谷が、突然現れるということだ。何となく、断片が見えてくるのではなく、突然、目の前の視界が開け、現れるというステップだ。

この場所を見て、驚かない人はいないと思う。それほどインパクトがある場所だ。私は、この渓谷の下にあるコロラド川までの日帰りトレッキングを行っている。朝6時前に渓谷を降り始め、戻ってきたのは午後2時頃、往復8時間の行程だった。足を運んだのは、9月下旬。日中は酷暑、復路の上りは非常にきつかったが、良い体験であった。

私がこの場所を見たのは、国立公園としては二番目、クレイターレイク 国立公園が最初で、このグランドキャニオンが二番目だった。これが、このグランドキャニオンが、強烈な印象をもたらした一つの理由なのではないかという気がしている。

なぜならば、アメリカには、グランドキャニオンと同等、あるいは、それ以上の特異な場所が多々存在しており、その場所を目にしていなかったため、新鮮に映ったのではないかという気がするからだ。例えば、モニュメントバレーを最初に見て、グランドキャニオンを目にしたとしたら、それほどインパクトはなかったのではないかという気がする。この観点からすると、このグランドキャニオンは、アメリカ国立公園の中で、最初に見る場所なのではないかという気がする。

1988年、1992年、1995年訪問。

​基本情報

■ 名称:グランドキャニオン国立公園
■ 住所 : アメリカ、アリゾナ州
​■ ホームページ:https://www.nps.gov/grca/index.htm

■ 行き方・その他

  1. 行き方としては、ラスベガスから入るか、あるいは、一番近くの中都市であるフラッグスタッフから入るかのどちらかであろう。ラスベガスからは結構距離がある。
  2. グランドサークルにある他の国立公園をスケジュールに組み込むことも考えられるが、北側に位置する他の国立公園からは少し距離があるのと、グランドキャニオンのサウスリムは、迂回して回り込む必要があり時間がかかるため、スケジュールには組み込みにくいかもしれない。
  3. 記事にも記載したが、個人的には、この国立公園は、他の国立公園を見る前に見ておくのがインパクトを享受する点で良いと思う。
  4. グランドキャニオンの底にあるコロラド川までのトレイルは、往路をサウス・カイバブ・トレイル、復路にブライト・エンジェル・トレイルを選択することをお勧めする。サイス・カイバブ・トレイルの方が急勾配であるためだ。
  5. 距離・時間
    ・ラスベガスから260マイル(420㎞)、約4時間半。
    ・フラッグスタッフから80マイル(150㎞)、約1時間半。